1999年に放送を開始したドラマ「救命病棟24時」。

平均視聴率が20%と、高い人気を誇りました。

それから間もなく第2シリーズが放送され、間にスペシャルドラマとしての放送を挟み、第5シリーズまで続きました。

ドラマと現実の違い

舞台となっているのは、実際に日本にも全国の病院に存在している救命救急センター。

そこで働く研修医や医師、看護師などを主に描いています。

医療に関する話だけではなく、人間模様まで描かれているのがの特徴であり、そこは明らかに現実とは異なるでしょう。

当然です。視聴者を楽しませるためのフィクションですから。

見ている人が感情移入しやすいよう、よりそれぞれの人間模様にフォーカスするのは常套手段。

格好の良い、あるいは綺麗な俳優さんが演じているため、こんなことを言っては失礼かもしれませんが、この点もやはり少し現実離れしているところがあります。

ここまでは、テレビの世界ですから当たり前の話。

大事なのは、「救命病棟24時」の中で取り扱われている医療に関する問題やシーンなどと、実際の救命救急センターの現場での出来事などに相違があるかないか。

この点に関しては、やはり演出などが優先され、実際の現場とは異なるところが散見されることが多々あります。

救命救急センターというのは、人の命が助かるかどうか、その瀬戸際にあるような場所。

ここでは一切のミスも許されず、そこで働く医師は高度な医療の知識や技術を持ち、日々、患者さんたちと接しています。

テレビの中ではその緊張感がやはり薄く感じ、例えば、運ばれてきた患者さんの低体温にしばらく気がつかないであるとか、医師の指示を仰がずに看護師の判断によって投薬を行うなど、通常の医療行為に反する描写があったりなど、到底人の命を決定するような場で起きてはならないことが、テレビの中では起きてしまっていることもあります。

もちろん、これらの指摘は意味がないことなのかもしれません。

実際の現場と同じような状況を忠実に再現しようとすれば、それはそれは生々しくて観ていられないし、ドラマティックな展開も起こらずに、非常に面白味のない作品となってしまうでしょう。

それでは平均視聴率20%などという数字は出るわけもなく、もしかしたらテレビ局に苦情の電話やメールなどが入るかもしれません。

現実に対峙する覚悟が必要

「救命病棟24時」の存在によって救命救急医に憧れる人が増えたのは事実。

これはとても素晴らしいことですが、テレビの中で行われていることと実際の現場では大きな違いがあるという認識を持ちながら、この世界を目指したり憧れたりする必要がありそうです。

描かれている以上に、救命救急センターという現場は過酷である、その認識は忘れてはいけません。