「人の命を助けたい」、医師であればこのような気持ちを持ち合わせているのは当然のこと。

その中でも、より直接的に人の命を助ける現場で働きたいという考えを持っているのであれば、救命救急医を選択するのが適切なのかもしれません。

意思だけでなく、良い環境も必要

しかし、救命救急センターで医師として働くには、この使命感だけでは難しいのも事実。

そこには確かな腕がある必要もあります。

また、実際に救命救急医として働く側からすれば、病院施設、あるいは勤務形態、加えて待遇なども無視はできないでしょう。

むしろ、これらを考えた上で転職を考えなければいけません。

医師は確かにやりがいのある仕事です。

介護士などもそうですが、その仕事に就くやりがいや意義などを強く感じていたとしても、身を置く環境がその人にとってあまり良くないとなれば、いずれは離職の検討をせざるを得なくなります。

転職のプロに相談しよう

今勤めている場所や診療科から別のところに移りたいと考えた時、上で挙げたような幾つかの要素を総合的に考慮しながら次の場所や診療科に移らなければ、必ず今と同じように気持ちに陥ってしまうでしょう。

それを避けるために利用すべきなのが、医師の求人情報専門サイトです。

医師転職ガイドにも記載のとおり、
医師の求人に特化したサイトであれば、その多くでは直接コンサルタントに相談できる仕組みになっているため、自らのキャリアや希望している施設、クリアしたい待遇なども網羅した情報の提供を受けることができます。
また、求人に関する情報のみならず、その施設の考え方や理念、詳細な環境なども知ることができ、それらの情報は必ず転職活動に役立つはずです。

逆に、他の業種や職種も取り扱っているサイトは避けたほうが無難です。

その分情報が少なく、あるいは薄くなってしまいますし、専門サイトでなければコンサルタントに相談することも難しくなります。

今は別の診療科で働いているけれども救命救急科に転科したいと考えている人は、特にこのようなサイトやコンサルタントのお世話になる必要があります。

自分1人では余計な感情が入ってしまい適切な判断を下すのは難しいものですが、コンサルタントは客観的視線で物事を判断するため、正しい方向性を見出すことができるでしょう。

転職した後で、「こんな現場だとは思わなかった」と感じてしまったら、その後も大変です。

安易な気持ちで取り組むことができない救命救急医だからこそ、専門サイトや専門のコンサルタントに相談する必要が出てくるのです。

1999年に放送を開始したドラマ「救命病棟24時」。

平均視聴率が20%と、高い人気を誇りました。

それから間もなく第2シリーズが放送され、間にスペシャルドラマとしての放送を挟み、第5シリーズまで続きました。

ドラマと現実の違い

舞台となっているのは、実際に日本にも全国の病院に存在している救命救急センター。

そこで働く研修医や医師、看護師などを主に描いています。

医療に関する話だけではなく、人間模様まで描かれているのがの特徴であり、そこは明らかに現実とは異なるでしょう。

当然です。視聴者を楽しませるためのフィクションですから。

見ている人が感情移入しやすいよう、よりそれぞれの人間模様にフォーカスするのは常套手段。

格好の良い、あるいは綺麗な俳優さんが演じているため、こんなことを言っては失礼かもしれませんが、この点もやはり少し現実離れしているところがあります。

ここまでは、テレビの世界ですから当たり前の話。

大事なのは、「救命病棟24時」の中で取り扱われている医療に関する問題やシーンなどと、実際の救命救急センターの現場での出来事などに相違があるかないか。

この点に関しては、やはり演出などが優先され、実際の現場とは異なるところが散見されることが多々あります。

救命救急センターというのは、人の命が助かるかどうか、その瀬戸際にあるような場所。

ここでは一切のミスも許されず、そこで働く医師は高度な医療の知識や技術を持ち、日々、患者さんたちと接しています。

テレビの中ではその緊張感がやはり薄く感じ、例えば、運ばれてきた患者さんの低体温にしばらく気がつかないであるとか、医師の指示を仰がずに看護師の判断によって投薬を行うなど、通常の医療行為に反する描写があったりなど、到底人の命を決定するような場で起きてはならないことが、テレビの中では起きてしまっていることもあります。

もちろん、これらの指摘は意味がないことなのかもしれません。

実際の現場と同じような状況を忠実に再現しようとすれば、それはそれは生々しくて観ていられないし、ドラマティックな展開も起こらずに、非常に面白味のない作品となってしまうでしょう。

それでは平均視聴率20%などという数字は出るわけもなく、もしかしたらテレビ局に苦情の電話やメールなどが入るかもしれません。

現実に対峙する覚悟が必要

「救命病棟24時」の存在によって救命救急医に憧れる人が増えたのは事実。

これはとても素晴らしいことですが、テレビの中で行われていることと実際の現場では大きな違いがあるという認識を持ちながら、この世界を目指したり憧れたりする必要がありそうです。

描かれている以上に、救命救急センターという現場は過酷である、その認識は忘れてはいけません。

救命救急センターで、日々人の命を救っている医師たちは、どのくらいの給与を受け取ることができているのでしょうか。

高給、ただしストレス大

当然のことながら、給与というのは働く医療施設や経験、能力などによって上下します。

あくまでも目安としてですが、下は年収800万円ほどから、上は2000万円ほどが相場となっています。

経験が浅ければ、年収で1000万円を超えるのは難しいかもしれません。

しかし、非常に重要な役割を担っており、人の命に大きく関わる仕事をしていることもあって、極端に低い額を提示されることはまずないでしょう。

平均すると年収は1500万円から1600万円程度です。

全国の医師の年収の平均額を出すと、だいたい1300万円程度と言われていますから、それと比べれば、確かに高めに設定されています。

ただし、それが仕事の内容や責任と釣り合っているかどうかは別の話。

上でも少し触れましたが、救命救急センターで働く医師は、常に命と向き合っています。

助かる可能性が非常に低い患者さんも頻繁に運ばれ、しかし、それに対して全力で治療などの処置を施し、そのわずかな可能性に賭けなければいけません。

いくら助かる可能性が低くても、結局助けられなかったとなれば、その時の精神的なダメージは非常に大きなものとなるでしょう。

それが毎日続くと考えれば、相当タフでなければやってはいけないはず。

それで上記の年収だと考えれば、収入を目当てに救命救急医を目指すことは、あまり考えるべきではないのかもしれません。

主体的に交渉する姿勢が必要

また、これも最初に触れていますが、救命救急に力を入れている病院では、他の科よりも救命救急センターの医師を優遇しているところもあります。

そうした病院で働くことができれば、まだそこまで経験を積んでいなくても年収1000万円から1300万円程度は受け取ることができるでしょう。

今現在、全国各地の病院で救命救急医が足りていない状態。

調べてみれば、いくらでも救急科の求人情報を手に入れることができます。

そこには最低ラインとして1500万円の記載がある病院も。

もちろん、応募資格などに制限が設けられていることはありますが、救急科専門医の場合には、それだけで応募資格を満たしているとする病院がほとんどのため、求人情報通りの収入は約束されているはず。

積極的に問い合わせてみましょう。

それに加えて別途手当を支給しているところもありますから、どのような条件になっているのかの詳細をチェックすることも忘れないでください。

当然、交渉も可能。人手不足だからこそ、交渉次第で給与アップも実現する、それが救命救急医という仕事なのです。